観てみた

個人的におススメな映画とか、アニメとかの感想でも書いてみようと思います。

野望の階段(BBC版・シーズン3)を観てみた

このドラマを見るのは、2回目か、3回目だと思うけど、やっぱり面白いと思う。1度は観てもいいんじゃないかなと思えるドラマ。2回目以降は、より深く理解できて、英語の勉強にもなるかも。(若者があまり登場しないので、、、ゆっくり目に話してくれるドラマなのですよ。。。)

シーズン3も、全部で4時間弱(1時間弱×4本)。今回は、高齢者問題とシビリアンコントロールを扱っている。もちろん、最終章ということで、いろいろな伏線を拾っていき、物語として完結させている。

開始早々、主人公のフランシス・アーカートは、ペットの犬を射殺する。老いた犬を殺すのは飼い主の責任であると言うだけではなく、National Health(健康保険)でも同様のことをするべきだと言い切る。強制でも構わないと付け加えてくれる。老人は殺してしまえということなのだから、なかなかショッキングである。この後、タイトルが表示されて本編が始まっていく。本編では、しっかり、自身の老後のために石油利権で財を成そうとする。さすがである。

主人公も65歳を迎え、首相の座を他人に譲らないといけない年頃になってくる。しかし、首相の椅子にしがみつきたい主人公は、キプロス島でテロが起こるように一計を案じる。フォークランド紛争に倣って、軍を動かし強いリーダーシップを発揮することで、支持率を上昇させようというのである。軍の作戦行動中も、穏便に済ませようとする将軍に対して、主人公は積極策を指示する。最後は軍が進路を阻んだ民衆に発砲してしまい、少女を含む民間人の死者が出る。ここで主人公の政治生命が断たれるのだが、穏便に進めようとする将軍と積極策を指示する主人公(首相)の対比で、シビリアンコントロールなどと謳ってみても意味がないと皮肉られているように感じられる。シニカルだが、物語としては退屈せず、面白い。

4時間弱の内容のほんの一部分をご紹介。冒頭のシーンで一定年齢に達した高齢者を殺してしまうべきだと主張した主人公の結末や如何に。。。

このブログを書いているのは、2021年3月30日。4月10日までであれば、dTVで観られるので、時間がある人は、観てみると良いかもしれませんね。

お勧め度★★★(5点満点・主観評価なので気にしちゃダメ)